2011年9月28日水曜日

山食器考

自然の中で食べるごはんってなんであんなにおいしいんでしょう。コンビニのおにぎりも家や職場で食べるのとはひと味違います。
きれいな景色を眺めながらバーナーでお湯を沸かし、温かいスープやコーヒーを飲んで一休み…。こんな贅沢、下界ではそうそう味わえません。

と、そこでなくてはならないのが食器であります。

せっかくいいロケーションで食べるのに割り箸や紙皿っていうのはちょっともったいないですよね。
今回は「食器」のうちの手に持って扱うものについてです。調理方法や量とかはとりあえず置いといて自分のアウトドア(主に山)の食事を系統別で表すと 米系4:麺系4:固形系3(パン含む)といった感じです。固形に関してはだいたい包装袋なんかがあるので食器は必要ないですね。スープ系もクッカーから直飲みです。

奥から〈Mizo:チタンスモールスプーン /10g〉 〈GSI:テレスコーピングスポーク / 9g〉 〈 LIGHT MY FIRE:スポーク /10g〉


どれも軽くていいんですが、若干 中途半端な気もします。山ごはんでお馴染みの袋に入ったアルファ米などを食べるにはMizoではちょっと短い。GSIのはカレーやリゾットなどの液っぽいものを食べると可動部に汁が入ってしまいあとで拭くのが面倒。LMFは可もなく不可もなくですがフォーク部分はソーセージを刺すぐらいしか今まで使ったことがありません…。

そんなある日、こんなものを見つけた。

ビーカーや試験管なんかが置いてある売り場にあった調剤用のスプーンです。ステンレスとプラスチックの二種類あり値段も格安!(たしか数百円) 長いスプーンで金属ではないものを探していたのでこれは!と思い購入。(金属同士が擦れる感じがどうしても苦手なのです) 手前のもの(7g)を現在使用してますが特に折れる心配もなく、スプーンの頭が小さいのでクッカーや袋の隅まで良く届きます。細身なのでスープやインスタントコーヒーなどを混ぜるマドラーとしても違和感なく使えます。

そして、なんだかんだ言ってやっぱり箸が使いやすい。〈無印良品 : 携帯お箸? /15g〉 〈100均 : 竹箸 /10g〉




「日本人の魂」も大事ですが、道具として箸はとても優れてると思います。手前の竹箸(10膳で105円てw)をしばらくスタメンで使っていたんですが、箸にはもう少しこだわりを持ちたいと思ったのと、パッキングのしずらさから奥の分割可能のものにしました。残念ながら無印では廃盤になってしまったようですが 柄は丸く、先の部分は四角 というなかなかの懲りよう。材質も柿の木でいい感じです。

そしてこの箸にはある細工を施してあります。
アウトドアでは平らな所が少ないですよね。クッカーの淵に箸を乗せるとコロコローっと転がって地面に落とした人も多いでしょう。
ところがこの箸は…↓


アラ不思議!? 転がっていきません。



タネあかしはコレ。柄の部分にマグネットをしこんでいるんですねー。
ちょっとした工夫ですが実用度は◎ 置いておく時もピタッとそろってお行儀が良さげですw
※現在はバランスを改善して柄の真ん中にマグネットを入れています。